ゲームの目的

本作は、ヨコ方向なら何マスでも好きなだけ動ける「カニ駒」と、ナナメ方向に1マスだけ動ける「エビ駒」で相手の駒を取る「新・はさみ将棋」です。

・先に相手の駒を3枚取る
・先に自分のカニ駒の中から3枚をエビ駒にする
・相手の駒をすべて移動不能にする

という3つの勝利条件のうちどれか1つを目指します。

内容物

・駒10枚(赤と黒が各5枚)
・ボード1枚
・説明書(本冊子)1枚

駒の動かし方

カニ駒:横方向なら何マスでも
エビ駒:ナナメ方向に1マスのみ
自分や相手の駒を飛び越えるような動かし方や、すでに他の駒があるマスには動かせません。

エビ成り

カニ駒が相手の陣地に入った場合、任意で裏返してエビ駒に成ることができます。
一度エビ駒に成るとカニの動きを失い、エビ駒からカニ駒に戻すことはできません。

ゲームの流れ

手番では自分の駒を1枚「通常移動」させます。
移動後、「海流」「絆」「相手の駒を取る」(いずれも後述)を判定します。

・海流が発生すると、強制的に追加の移動を行います。
　移動後、「絆」「相手の駒を取る」を判定します。

・絆が発生すると、追加の移動が行えます(手番中1回)
　移動後、「海流」「相手の駒を取る」を判定します。
　絆が発生済なら「相手の駒を取る」だけ判定します。

・相手の駒を取るためには、移動した駒と自分の駒で、直線上で相手の駒をはさむ必要があります。

海流

カニ駒・エビ駒を問わず、通常マスから海流マスに入るたびに、上か下に流されます。
海流の流れる方向を上か下に決めて、その後強制的に一番端か駒が置いてある手前の海流マスまで移動します。
駒を飛び越えるような動きはできません。
1番上や1番下から入っても、海流の向きは自分の望む方向に決めて構いません。
海流マスの処理は通常マスから海流マスに入ったときだけです。他の駒が動いて海流マスが空いても勝手に流されることはありません。

絆

通常移動後に、自分のカニ駒同士、またはエビ駒同士が2枚以上で縦か横方向(斜めは不可)で隣接した場合、隣接した駒の中から1枚選び、斜め方向に1マス動かすことができます。
この行動を「絆(きずな)」と呼びます。

・混合の絆(オプション)
自分のカニとエビが2枚以上で縦か横方向(斜めは不可)で隣接した場合、絆が置きます。

●絆の対象となる駒
①移動した駒
②移動した駒そのものに隣接している駒
③移動した駒が属するグループ内の駒
※絆は通常移動の後、1度だけ任意で可能です。

相手の駒を取る

自分の駒(組み合わせは自由)で相手の駒を縦か横にはさむことで取ることができます。
更に同時に複数枚の駒を取ることもできます。
通常移動及び絆の移動で、2回相手の駒を取ることも可能です。

相手の駒に自分からはさまれて取られることはありません。
取った駒は通常の将棋のように再び使用することはできません。

移動不能

盤上の外周を利用して端に追いつめることで、相手の駒を移動不能にすることができます。
移動不能状態に陥り、次の自分の手番で移動できる駒が1枚もない場合、ただちにゲームに敗北します。

ゲームの終了および勝利条件

以下のいずれかの条件が達成された場合、ただちにゲームは終了し、達成したプレイヤーが勝利します。
①相手の駒を3枚取る
②自分のカニ駒3枚がエビ駒(取られたエビ駒は対象外)に成る
③ボード上に残った相手の駒をすべて移動不能にする

FAQ

Q. 一度エビ駒に成らないことを選んだカニ駒が、再び相手の陣地に入った場合、エビ駒に成ることを選ぶのは可能ですか?
A. はい、可能です。相手の陣地から出る際に成ることも可能です。

あとがき

本作は『かに将棋』(2014年)の10周年記念に製作した『えびかに将棋』(2024年)の別バージョンで、ルール等に変更はありません。
『いきものボックス』は生き物をテーマに、イラストレーターのたかみまこと氏とシリーズ展開していく、ゲームNOWAの新しい試みです。