Gamehelpskat
■ゲーム概要
- トリックテイキングゲームです。トリテがわからないプレイヤー用に一番下にトリテ全般のルールを置いてます。
- 毎ハンドごとに単独プレイヤー1人と対抗プレイヤー2人に分かれて戦い、主に61スコア以上取ることを目標とします
- 規定ハンド数おこない、最も点数を稼いだ人の勝ちです
(3人でやるナポレオンに近いです)
■使用するトランプについて
- トランプから各スートの2,3,4,5,6を除いた32枚を使います。
- トランプの強さは、(強)♣J,♠J,♥J,♦J,切り札のA,10,K,Q,9,8,7,台札のスートのA,10,K,Q,9,8,7,その他(弱) です。Jは全て切り札と同じスートとみなされます。
- 「ヌル」が選択されたときは、強さの順はポーカーと同じA,K,Q,J,10,9,8,7となります
- 3人に10枚ずつ配り、残り2枚を伏せておきます(これをスカートと呼びます)
■ビッド
- まずフォアハンドの人とミドルハンドの人がビッドをします。フォアハンドの人が数字を宣言し、その数字をミドルハンドの人が受けられるか、というのを繰り返します。
- どちらかがパスをした場合、今度は残った人とリアハンドの人が同じようにビッドをします。どちらかがパスをした場合、残ったプレイヤーが単独プレイヤーとなります。
- 単独プレイヤーは「スカートを取るか、取らないか」を選ぶことができます。もしスカートを取った場合は代わりに2枚伏せます。取っても取らなくても、最後にスカートのカードは単独プレイヤーのものになります。
- 交換を終えた(もしくはしなかった)あと、単独プレイヤーは宣言ができます。
- 交換した場合
切り札スートを選ぶか、「グラン(切り札はJのみ)」にするか、「ヌル(1トリックもとらない)」「ヌル・ウヴェア(手札公開しながら1トリックもとらない)」を選択できます。
- 交換しなかった場合
交換した場合に加えて、「シュナイダー(90ポイント以上取る)」「シュヴァルツ(全トリック取る)」「ウヴェア(手札公開しながら全トリック取る)」の宣言を行えます。「ヌル」は「ヌル・ハンド」になります(点数が高くなるだけです)。さらに「ヌル・ウヴェア・ハンド(手札を公開しながら1トリックも取らない)」にもできます。なお、たとえ61スコア取っていても宣言に失敗した場合、そのハンドは負けになります。
- 宣言のあと、フォアハンドが最初の台札を出して、トリックテイキングを行います。
■得点(≠ポイント)について
- 得点は 基本点×(トップ + 達成点) で計算されます(ヌル系を除く)
- 基本点
ゲームの切り札によって決まります。♦9点、♥10点、♠11点、♣12点、グラン(Jのみ切り札)24点
- トップ
スカートを含めた手札に「最強のカードから何枚連続で持っている/持っていないか」の枚数です。ハンド(後述)の場合はスカートを考慮しません。
例えば♣Jと♠Jを持っていて♥Jがないなら「2枚持っている」2点、♣J、♠J、♥J、を持っていなくて♦Jがあるなら「3枚もっていない」で3点です。もしもJを全て持っている/全て持っていないであれば、そのまま切り札のA,10,...と見ていきます。
トップの枚数はハンド終了時に公開されます。
- 達成点
スコアや、宣言に応じて点数が変わります。(左の数字が達成点になります)
- 交換した場合(スカート)
1.ゲーム(61ポイント以上)
2.シュナイダー(90ポイント以上)
3.シュワルツ(全トリック取る)
- 交換しなかった場合(ハンド)
2.ハンド(61ポイント以上)
3.シュナイダー(90ポイント以上)
4.シュナイダー宣言(予告をして90ポイント以上)
5.シュワルツ(全トリック取る)
6.シュワルツ宣言(予告をして全トリック取る)
7.ウヴェア(手札を公開しながら全トリック取る)
参考)BGA上の表記
- ゲーム1 交換しないで+1 シュナイダーで+1 シュナイダー宣言で+1 シュヴァルツで+1 シュヴァルツ宣言で+1 ウヴェアで+5(ウヴェアの前のシュナイダー~シュヴァルツ宣言が省略されているため)
- ヌルの宣言があった場合
上記の計算方法を無視して、以下の点数になります。
- ヌル(スカートと交換して1トリックも取らない)・・・23点
- ヌル・ハンド(交換せずに1トリックも取らない)・・・35点
- ヌル・ウヴェア(手札公開しながらヌル)・・・46点
- ヌル・ウヴェア・ハンド(手札公開しながらヌル・ハンド)・・・59点
例 ♣が切り札のゲーム(12)で、♣のJがあって♠のJがない手札(トップありで1)で、スカートと交換せず(+1)、70ポイント(1)取った場合
基本点12 × ( トップ1 + 達成点2 ) = 36点
■ラウンドを降りる
- スカートにJが入っていたため、トップの点数が下がるときがあります(例:Jを1枚も持っていなくてトップが4点以上だったのに、♣のJを引いてしまいトップが1になった)。その場合、宣言の前に「降りる」ことができます。降りる場合、失点はビッドの2倍で済みます。
■ハンドの終了
- 単独プレイヤーがいくつスコアを取ったのかを数え、それに応じたポイントを計算します。
- A・・・11ポイント
- 10・・・10ポイント
- K・・・4ポイント
- Q・・・3ポイント
- J・・・2ポイント
- 9,8,7・・・0ポイント
(32枚で120ポイント)
そのポイントを踏まえて計算される得点がビッドより高ければ単独プレイヤーの勝ち、そうでなければ単独プレイヤーの負けでハンドが終了します。
- 単独プレイヤーが勝つと、計算式に応じた点数を得ます。負けると勝った場合の2倍の点を失います。
- このとき計算式で得られる点数がビッドに満たなかった場合、ビッドに足りるまで「達成点」が増加します(これをオーバービッドと言います)。
例 27のビッドをしたが、♡切り札のゲームでトップ1で70ポイントしか取れなかった場合
ハート10 ×( トップ1 + ゲーム1 ) = 20点しかない
→ 10 × ( 1 + 1 + 1) = 30点になる
- 時計回りにフォアハンド・ミドルハンド・リアハンドを交代して、次のハンドにうつります。
■ゲームの終了
- 既定のハンド数を終えたらゲームが終了します。累積点数が最も高いプレイヤーの勝利です。
■バリアントルール
- トーナメントスコアリング
単独で勝った場合に50点が追加でもらえますが、単独で負けた場合50点を失いつつ他プレイヤーに40点ずつ渡します。1回のハンドの重要度が増します。
(他は未検証)
■そもそもトリックテイキングってなんぞや、おらはじめてだ
少なくとも「マストフォロー」という要素が入っています。ゲームによっては「マストラフ」「マストウィン」が追加されていますが今回はないので省略します。
- 最初のプレイヤー(「打ち出し」と呼ばれたりします)は好きなカードを1枚場に出します。このカードを「台札」と呼びます。
- 他のプレイヤーは時計回りに、台札と同じスートのカードを出します。このとき、「切り札は見た目が違っても同じスート」とみなされるので注意してください。このゲームなら全てのJは切り札と同じスートになります。台札と同じスートを持っていない場合のみ、好きなカードを出せます。
- 全員がカードを1枚ずつ出したら、最も強いカードを出したプレイヤーがトリックを取ります。トリックとは今回出されたカードをひとまとめにして裏返した山(もしくはここまでの一連の流れ)を示します。強さは「切り札のスート」>「台札のスート」>その他のスート になります。同じスートなら数字でくらべます。
- 直前でトリックを取ったプレイヤーが次の最初のプレイヤー(打ち出し)になり、次のトリックをはじめます。
- 以上を全員の手札がなくなるまで繰り返します。
オーヘルやハーツが簡単なトリックテイキングなので、難しいようであればこちらから。
他のトリックテイキングがやりたい方は、KQJ、フレンチタロットなどをどうぞ。
(なおこの章は個人的な意見によって書かれたものです)
(あと、本来はQではなくD、JではなくBを使うらしいですが、BGAの仕様に合わせた表記になっています。)