ゲームの進行

スタートプレイヤーをランダムに決め、そのプレイヤーにスタートプレイヤーマーカーを渡します。各プレイヤーは時計回り順に手番をプレイします。
ゲームは５ラウンドに渡ってプレイされます。各ラウンドは以下の３フェイズからなります。
１：騎士の配置
２：議会
３：報奨

フェイズ１：騎士の配置

手番プレイヤーは自分の城ボード上の中庭から騎士駒１個を取り、ゲームボード上の任意の騎士スペースに置きます。そのあと次のプレイヤーの手番となり、全プレイヤーが城ボード上の自分の騎士駒すべてを置くまで同様にプレイします。中庭に騎士駒がないプレイヤーの手番は飛ばされます。中庭に騎士駒があるプレイヤーが１人だけになった場合、そのプレイヤーは残りの騎士駒を連続して置きます。
騎士駒を置くことができるのは以下の３カ所です。
・州
・城
・紛争

●州
州では、騎士駒は空いているスペースか占有されているスペースに置くことができます。どちらの場合も、配置する騎士駒は要求される最低兵力以上のものでなければなりません。
さらに、プレイヤーは騎士駒と共に従者駒を何個でも置くことができます。
各従者駒は１兵力を追加しますが、これは要求される最低兵力としては数えません（最低兵力は騎士駒だけで満たさなければなりません）。
スペースが他プレイヤーの騎士駒に占有されている場合、手番プレイヤーの騎士駒の兵力（または騎士駒と従者駒の兵力合計）が占有側の兵力合計を上回っていれば、その騎士駒を追い出すことができます。プレイヤーは自分の騎士駒を追い出すことはできません。
追い出された騎士駒は所有者の中庭に戻り、そのプレイヤーの手番に再びボード上に置かれます。共に置かれていたすべての従者駒はストック（このゲームでのストックとは手元ではなく、サプライのことです）に戻されます。

●城
プレイヤーは自分の城の空いている騎士スペースに騎士駒を置きます。各スペースには騎士駒を１個だけ置くことができます。

●紛争
プレイヤーは複数の紛争に参加することができます。プレイヤーは参加する紛争を選び、一番上の空いている騎士スペースに騎士駒を置きます。各プレイヤーは各紛争の３スペースのうち、１スペースだけを占有することができます。
すでにいずれかの紛争に参加しているプレイヤーは、あとから騎士駒を自分の騎士駒に重ねて置くことによって兵力をそれだけ増やすことができます。

即時報奨：
紛争に置かれた最初の騎士駒６個は、プレイヤーに“国王の恩恵”をもたらします。プレイヤーは恩恵タイル１枚を選び、示された報奨を得ます。そのあとそのタイルを裏返します。そのラウンド中、そのタイルを再び選ぶことはできません。

フェイズ２：議会

最後の騎士駒が置かれたあと、イングランド議会が招集されます。プレイヤーは新たな３つの法律に順番に（下段左側から右側に）投票しなければなりません。
投票の手順
全プレイヤーは同時に、そして秘密裏に投票します。プレイヤーはその法律に賛成するか反対するかを決め、対応する投票タイルを裏向きで手元に置きます。
次に、全プレイヤーは任意の数の投票マーカーを使って、自分の決定を秘密裏に強化することができます。
使用する投票マーカーを手に握ったあと、全プレイヤーはそれを同時にテーブルの上に置き、投票タイルを公開します。

投票の結果：
ここでプレイヤーは賛成票と反対票を集計します。各投票タイルと投票マーカーを１票として数えます。
過半数を取った方が勝ちます。引き分けの場合、その法律は承認されます。
使用された投票マーカーすべてをストックに戻します。

新たな法律が承認された場合：
議会ディスプレイから、一番左にある現在の法律１つを取り除きます。そのあと、残りの法律２つを左に１スペースずつずらし、新たな法律を一番右の空きスペースに置きます。

新たな法律が棄却された場合：
棄却された法律をゲームから除外します。現在の法律は変わりません。
２番目、３番目の新たな法律への投票についても同様の手順を繰り返します。
３回の投票後、まだ投票マーカーを持っているプレイヤーは、そのすべてをストックに戻します。

承認された法律の施行：
すべての投票が終わったあとには、常に３つの法律が承認されています。この法律は左から右へと適用され、プレイヤーは報奨を得ます。

フェイズ３：報奨

州、城、紛争の順番に報奨の処理を行います。

●州
９つの州はＡ～Ｉの順に報奨をもたらします。該当するプレイヤー（その州に騎士駒を置いているプレイヤー）は常に、以下の３つの選択肢から１つを選ばなければなりません。
・その州から貴族タイル１枚を得る。各プレイヤーは同じ貴族タイルを複数得ることはできません。
・その州に示されている別の報奨を得る。
・ストックに３金を支払い、両方を得る：まず貴族タイルを取り、そのあとその州に示されている別の報奨を得る。
報奨を選んだあと、プレイヤーは騎士駒を中庭に戻します。騎士駒と共に置かれた従者駒はストックに戻されます。
サリー州（Ｉ）の特別ルール：スタートプレイヤーの決定
サリー州では、該当プレイヤーは報奨の選択に加え、新たなスタートプレイヤーを選びます。自分を含め、どのプレイヤーでも選ぶことができます。スタートプレイヤーはスタートプレイヤーマーカーを受け取り（あるいは保持し）、新たな（または現在の）手番順が即座に適用されます。サリー州に騎士駒が置かれなかった場合、現在のスタートプレイヤーがマーカーを保持します。

●城
始めにスタートプレイヤーが城の報奨の処理を行い、以降は時計回り順に処理していきます。
各プレイヤーは以下のものから示された報奨を得ます。
・城に置いた騎士駒
・配置済みの拡張タイル
・食事中の来客
プレイヤーは任意の順番で騎士駒と拡張タイルによる報奨を得ることができます。
報奨を得たあと、プレイヤーは騎士駒を中庭に戻します。拡張タイルは城に残ります。
次に、プレイヤーは「食事中の来客」による報奨を得ます。貴族１人ごと（自分を含みます）に、プレイヤーは投票マーカー１個を得ます。投票マーカーは全プレイヤーに見えるように、城のテーブル上に置きます。第５ラウンド（最終ラウンド）には、プレイヤーは投票マーカーを受け取りません。

●紛争
最後にフランスでの紛争を順番に解決し、プレイヤーは権力点を獲得します。
紛争は２ステップに渡って解決されます。

１．紛争の勝者：イギリスかフランスか
その紛争に置かれたすべての騎士駒の兵力を合計します。兵力合計がフランスの兵力以上の場合、イギリスが勝者となります。兵力合計がフランスの兵力未満の場合、フランスが勝者となります。
２．各プレイヤーの貢献度
その紛争に置かれた各プレイヤーの騎士駒の兵力合計によって、プレイヤーの順位を決めます。同値の場合、あとからその紛争に参加した（つまり、より下のスペースに騎士駒を置いている）プレイヤーの方が上位となります。

権力点の割り当て：
・イギリス勝利の場合：紛争カード上段に示されている３つの権力点がプレイヤーに与えられます。１位プレイヤーは最も多い権力点を、２位プレイヤーは２番目の権力点を、３位プレイヤーは最も少ない権力点を得ます。その紛争カードを取り除き、各プレイヤーは自分の騎士駒を中庭に戻します。
・フランス勝利の場合：フランスが紛争に勝利した場合でも、プレイヤーは権力点を獲得します。最も多い権力点は与えられません。１位プレイヤーは２番目の権力点を、２位プレイヤーは最も少ない権力点を得ます。すべての騎士駒はスペースに残ります。
この紛争は長引き、２回目の戦闘が発生します。この紛争カードと対応する騎士駒を下段に移動させます（騎士駒の順番は変わりません）。
・イギリスが２回目の戦闘に勝利した場合：
１回目の戦闘と同じルールが適用されます。
・フランスが２回目の戦闘に勝利した場合：
１回目の戦闘と同様に権力点が与えられますが、関係した騎士は捕虜となります。手番順に、各プレイヤーは１兵力ごとに１金を支払うことで、自分の騎士駒を解放させることができます。解放された騎士駒は中庭に戻りますが、解放されなかった騎士駒はゲームボード上のストックに戻されます。この紛争カードはゲームから除外されます。

次ラウンドの準備：
すべての紛争の処理が終わったあと、次ラウンドの準備を行います。

●紛争
新たな紛争カード２枚を表向け、上段に置きます。裏向きの国王の恩恵タイルすべてを表向けます。

●議会
山札の上から新たな法律３枚を１枚ずつ表向け、下段スペースの左から右の順に置きます。

ゲームの終了と得点計算

第５ラウンドのあと、最終得点計算を行います。
以下のように権力点が与えられます。
・騎士団の兵力合計が最も大きいプレイヤーは８権力点を得ます。次点プレイヤーは４権力点を得ます。兵力合計が同値の場合、従者駒を多く持っている方がその順位の権力点を得ます。
注意：ストックにある騎士駒は騎士団に属していません。
・最も多くの拡張タイルを城に置いているプレイヤーは８権力点を得ます。次点プレイヤーは４権力点を得ます。タイルの枚数が同じ場合、より多くの金貨を持っている方がその順位の権力点を得ます。
引き分け判定後も１位が複数いる場合、１２権力点（８＋４）をそのプレイヤーで均等に分けます。
引き分け判定後も２位が複数いる場合、４権力点をそのプレイヤーで均等に分けます（端数切り捨て）。
・各プレイヤーは「食事中の来客」エリアにある貴族タイルの枚数に応じた以下の権力点を得ます。
貴族タイル１枚で０権力点、２枚で１権力点、３枚で３権力点、４枚で６権力点、５枚で１０権力点、６枚で１５権力点、７枚で２１権力点、８枚で２８権力点、９枚で３６権力点。

最も多くの権力点を獲得したプレイヤーが勝者となります。同点の場合、そのプレイヤーは勝利を分かち合いタイブレークはありません。

２人用プレイルール

４人プレイ用ルールに以下の修正を加えます。
両プレイヤーは同盟者を持ちます。同盟者は拡張できない小さな城を持っています。各プレイヤーは同盟者の行動を決定し、同盟者の騎士駒を配置します。
同盟者は権力点、投票マーカー、金貨、従者駒を獲得しません。他の報奨に関する特別ルールは後述します。プレイヤーは自分の金貨や従者駒を同盟者の騎士駒のために使うことはできません。

ゲームの準備：
ついたては使わないので箱に戻します。各プレイヤーの金貨と従者駒は相手にも見えるようになります。各州に貴族タイルを２枚ずつ置きます。
各プレイヤーは同盟者の色を選び、追加で以下のものを受け取ります。
・同盟ボード２枚（城ボード１枚、中庭ボード１枚）
・同盟者の騎士駒７個。兵力２の騎士駒１個を中庭に置き、残りの６個はストックに置く。

ゲームの進行：
フェイズ１：騎士の配置
手番プレイヤーは自分の騎士駒か、同盟者の騎士駒のいずれか１個を置きます。
プレイヤーは同盟者の騎士駒をすべての州、すべての紛争、同盟者自身の城に置くことができます。
州：同盟者の騎士駒と共に従者駒を置くことはできません。プレイヤーは自分の騎士駒や自分の同盟者の騎士駒を追い出すことはできません。
城：プレイヤーは自分の騎士駒を同盟者の城に（または同盟者の騎士駒を自分の城に）置くことはできません。
紛争：プレイヤーは自分の騎士駒と自分の同盟者の騎士駒を同じ紛争カードに置くことができますが、同じ騎士スペースに重ねて置くことはできません。
同盟者が国王の恩恵を獲得した場合、その報奨は以下のように処理されます。
・金貨／従者駒：この報奨は失われます。
・兵力向上：同盟者の騎士駒１個の兵力を１上げます。
・貴族タイル：任意の貴族タイルをゲームから除外します。

フェイズ２：議会
同盟者は投票しません。法律に関して、同盟者の騎士駒はプレイヤー自身の騎士駒とは見なされません。同盟者は法律から報奨を得ません。

フェイズ３：報奨
州：同盟者は以下の報奨を利用することができます。
・兵力１の新たな騎士駒
・騎士駒１個の兵力向上
・貴族タイル――ゲームから除外する
・フランスへの道
その他の報奨は失われます。
サリー州の特別ルール：同盟者の騎士駒がサリー州に置かれた場合、同盟しているプレイヤーがスタートプレイヤーを決めます。
同盟者の城：新たな騎士駒を得たり、騎士駒の兵力を向上させたりするために従者駒を支払う必要はありません。
紛争：各プレイヤーの貢献度を確認するとき、同盟者は１人のプレイヤーと見なされます。兵力に応じて、各プレイヤーと同盟者のそれぞれに順位がつけられます。同盟者が得た権力点はすべて失われます。捕虜となった同盟者の騎士駒は解放することができず、ストックに戻されます。

２人プレイゲームの終了：
最終得点計算中は同盟者は考慮に入れません。騎士駒の兵力や拡張タイルの数を評価するとき、１位プレイヤーにのみ８権力点が与えられます。