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420(フォー・トゥエンティ)
■ はじめに
プレイヤーは、最初は何も置かれていないテーブルをはさんで向かい合って座ります。 2人のプレイヤー(赤と青)は、自分の色のダイス4個を持ち、交互にプレイします。 このゲーム「420」は、マーク・スティアによって2025年9月にデザインされました。
■ プレイ方法
赤のプレイヤーからゲームを開始します。 まず自分の4個のダイスをすべて振り、それが自分の「手札(ハンド)」となります。
以降の自分のターンでは、1~4個のダイスを振り直し、その結果を再び手札に加えます。 1ターンにできるのは1回の振り直しだけです。 (詳しくは後述の「振り直し制限(REROLL RESTRICTIONS)」を参照)
■ ゲームの目的
自分の手札の合計をちょうど「20」にすること。 それ以上でも以下でも負けです。
例: (6, 5, 5, 4) は合計20なので勝利の手札です。
ちなみに、**最初のターンで勝てる確率は約2.7%(37回に1回)**です。
■ 振り直し制限(REROLL RESTRICTIONS)
4個すべて:いつでも振り直せます。
3個:残る1個の目が5以上のときだけ振り直せます。
2個:残る2個の合計が10以上のときだけ振り直せます。
1個:残る3個の合計が15以上のときだけ振り直せます。
■ オーバーしたとき(GO OVER AND RESET)
もし合計が21以上になった場合、 次のターンでは全てのダイス(4個)を振り直さなければなりません。(リセット)
■ モノクロ420(MONOCOLOR 420)
各プレイヤーはそれぞれ自分の手札を持ちますが、 必ずしも色分けされたダイスである必要はありません。
例えば、全員が白地に黒い目の普通のダイスを使ってもOKです。 その場合は、お互いの手札を混ざらないように区別してプレイしましょう。
■ マルチプレイヤー420(MULTIPLAYER 420)
このゲームは実は何人でもプレイ可能です。
まずランダムに「プレイヤー1」を決め、以降は時計回りに進行します。 次のラウンドでは、前のプレイヤー1の左隣が新しいプレイヤー1になります。
各ラウンドの勝者は「抜け」、最後まで残ったプレイヤーがドリンク代をおごります。
■ デザインノート(DESIGN NOTES)
私は「シンプルなダイスゲーム」を作りたかった。 スコアシートも、ポーカーチップも不要。ただダイスだけ。
そしてルールもシンプルに。 覚えるべき組み合わせもなければ、ビッド(入札)もブラフ(駆け引き)もない。 ショーダウン(公開勝負)もタイブレークもなし。
でも、戦略性はほしい。 それを備えているのがこの「420」です。
実は私は「パブゲーム」というジャンルを知らなかったのですが、 完成してみたら、驚くほど典型的なパブゲームになっていました。
簡単に覚えられて、すぐ遊べて、運が大きく影響するけど、少し戦略もある。 短時間で終わる。 そして誰も、次の一杯を待ちながら長考したくはない。
――パブゲームがどういうものかわかった今、本当に気に入っています。
■ 戦略(STRATEGY)
あなたはリスクと、相手の手札の強さを天秤にかける必要があります。
例えば、相手が (6, 5, 4, 1) という手を持っていたとします。 合計15という理想的な基礎値を持ち、残り1個を振り直せば勝利も目前。 彼女はその「1」をひたすら振り直して、勝つかオーバーするまで続けるでしょう。
一方あなたは (6, 5, 5, 1)。 合計16で、理想的な基礎値とは言えません。
ここであなたは考えるでしょう。 「6と1を両方振り直して、理想的な形を狙うべきか?」 それとも「1だけ振り直すべきか?」
正解は「1だけ振り直す」。 相手はすでに理想的な手札を持っているため、 あなたにそんな悠長な余裕はありません。
では次に、相手の手が (4, 3, 3, 2) だった場合。 今度はあなたに時間があるので、6と1を振り直して理想形を狙うべきです。
さらに進むと、「2個振り直すか3個振り直すか」といった より複雑な判断が求められる場面も出てきます。
■ 振り直し操作メモ(REROLL NOTE)
振り直すダイスをクリックして選択します。 選択されていないダイスはそのまま残ります。
