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ゲームの概要
初期の開拓者や単純な農業の時代は遠く過ぎ去り、カタン島は現代の世界に踏み出しました。
今やカタン島は発展した社会となり、その進歩とともに新たな課題が生まれています。
木材やレンガといった伝統的な資源に加えて、もう一つ必要になったもの、エネルギーです。
プレイヤーは島のリーダーとなり、開発とフットプリント※のバランスを取りながら街や都市の発展を進めます。
ゲーム終了時には、プレイヤーの選択が島の未来をどのように形作ったかが明らかになります。
※フットプリント: 人間の活動がどれくらい環境に負荷をかけているかを「足跡」として、数値化する方法
ゲームの準備
1. ボードの組み立て
プレイヤー数に応じた枠を組み立て、地形タイルと数字チップを配置する。
・地形タイル19枚
森林(Forest)4枚、草原4枚(Pasture)、田畑4枚(Fields)、山岳3枚(Mountains)、丘陵3枚(Hills)、砂漠1枚(Desert)
・数字チップ18枚
3-6・8-11各2枚、2、12各1枚
2. コンポーネントの準備
『カタンの開拓者たち』と同じ物
※ 「エネルギー版の名称(スタンダード版の名称)」の形式で表記
・資源カード95枚、各19枚
木材(Lumber)、レンガ(Brick)、食料(Food)、繊維(Natural fiber)、鋼鉄(Steel)、砂漠(Desert)
(鉱石(Ore)と小麦(Wheat)は工業的なテーマに合わせて鋼鉄と繊維に置き換えられています)
・開発カード(発展カード)25枚、環境保護団体タイル(最大騎士力)、最長交易路タイル、ダイス、環境監査人(盗賊)
『カタンの開拓者たち』と異なる物
・地球規模フットプリントマーカー
3人なら9、4人なら12の位置に置く
・イベントディスク(茶)43枚
主に有害なイベントが発生する。
気候会議9枚(Climate conference)
大気汚染9枚(Air pollution)
生産量増加9枚(Production increase)、
環境汚染8枚(Environmental pollution)
雨と洪水8枚(Rain and flooding)
・科学カード20枚
ゲーム内で都市を持つと入手でき、プレイヤーに追加の効果や選択肢をもたらす
・危険トークン10枚
資源の産出や建物の機能が停止し、カードが獲得できなくなる
効果発動後、トークンは共通サプライに戻す
・化石燃料発電ディスク24枚、エネルギートークン20個
3. 各プレイヤーの準備
・町5つ、都市4つ、交易路12本
・プレイヤーボード、化石燃料発電ディスク6枚
・イベントディスク(緑)9枚
有益なイベントが発生する。ボードに伏せて配置する。
気候会議3枚(Climate conference、1枚は4人用)
持続可能な生産12枚(Sustainable production、4枚は4人用)
政府資金提供12枚(Government funding、4枚は4人用)
・再生可能発電ディスク9枚
イベントディスク(緑)の上に重ねて置く。
・倉庫タイル
7の目が出た場合の環境監査人による手札のバースト上限が8枚 → 11枚になる。
4. 初期配置
各プレイヤーはダイスを振り、出目が一番大きいプレイヤーがスタートプレイヤーとなる。
スタートプレイヤーから時計回りに1つの町、町に接続する交易路を置く(町同士は2交易路以上離す)。
その後、逆回りに同様に1つの都市、交易路を置く(都市同士も2交易路以上離す)。
その後、プレイヤーは以下の物を受け取る。
・資源カード(自分の都市に隣接する地形の資源1枚ずつ)
・都市1つにつき科学カード1枚
・緑のイベントディスク(プレイヤーボードの再生可能発電所スペースに伏せて配置)
ゲームの目的と終了条件
1. 誰かが自分の手番中に10点に到達する
10点に到達したプレイヤーが勝者
2. 誰かが10点に到達する前にイベントディスクがなくなる
化石燃料発電所と再生可能エネルギー発電所の差が最も大きいプレイヤーが勝者
3. 上記の該当者が現れない
島発展は失敗し全員敗北
ゲームの流れ
手番は4つのフェイズで構成される:
1.イベントフェイズ
地球規模フットプリントに従い、袋から指定枚数のイベントディスクを引く。
個人フットプリント = 個人ボードの☁「+」と「-」を合算値
例: 町1、都市1、再生可能エネルギー発電所1を建設していた場合、町1(+1)、都市1(+2)、再生可能エネルギー発電所1(-1) = +2
低い個人フットプリントや再生可能エネルギーへの強い投資をしたプレイヤーには報酬がある。
※ 洪水や汚染、その他の環境変化が起こることがありますが、すべてが悪いわけではありません
※ ゲーム開始時は茶色の有害なディスクが多いですが、再生可能エネルギー発電所を建てるごとにプレイヤーボードから緑色のディスクが
袋に追加され、イベントのバランスを徐々に変えていきます
2.生産フェイズ
ダイスを振り、出た目に対応する地形タイルに隣接する建物から資源を生産する。
町: 資源(木材、レンガ、食料、繊維、鋼鉄) 1つ
都市: 資源1つと科学カード1枚
発電所: エネルギー1つ
7の目が出た場合
・環境監査人を危険トークンが無い地形タイルに移動させる。移動させた地形タイルに隣接する建物を持つプレイヤーからカードを奪う。
環境監査人が移動するまで、その地形タイルの生産が停止する。
・上限(倉庫有: 11枚 倉庫無: 8枚)を超える手札を持つプレイヤーは手札の半分(端数切捨て)を捨てる。
3.アクションフェイズ
交易路や建物を建設する。
他のプレイヤーや共通サプライと資源とエネルギーを使って貿易できる。
発電所の建設はイベントを除き1手番で1つ
名称 | コスト、条件 | 得点 | 注意点 |
---|---|---|---|
交易路 | 木材、レンガ | 0 | |
町 | 木材、レンガ、繊維、食料 | 1 | 発電所を3つ配置できる
フットプリント+1 |
都市 | 食料2、鋼鉄3 | 2 | フットプリント+2 |
化石燃料発電所 | 研究カード | 0 | フットプリント+1
エネルギー1で解体できる |
再生可能エネルギー発電所 | 研究カード3 | 0 | フットプリント-1
緑ディスクを袋に入れる |
開発カード | 繊維、食料、鋼鉄 | 1(勝利点カード) | |
最長交易路タイル | 少なくとも5本からなる交易路を建設 | 2 | より長い交易路を建設したプレイヤーが現れたらタイルを渡す |
環境保護団体タイル | 少なくとも3枚の開発カード
「浄化(Cleanup)」をプレイ |
2 | より多い枚数の「浄化」をプレイヤーが現れたらタイルを渡す |
貿易の比率
研究カード3 : 資源1
資源4 : 資源1 または 研究カード1(港があれば有利な貿易が可能)
エネルギー(①の貿易を含む4通りの使い方がある)
①2 : 資源1 または 研究カード1
②2 : 倉庫の購入 倉庫は手札のバーストが11枚からになる
③1 : 環境破壊マーカーを1つ除去
④1 : 火力発電所の解体(1手番に一度)
※ エネルギーは最大5つまで保持できる
4.手番の終了
ゲームの終了条件が達成されたか確認する
未達成の場合は、ダイスとイベントディスク袋を次のプレイヤーに渡し、次のプレイヤーが手番を行う。